からだを元氣にする腸もみブログ

食べ過ぎでお腹が張る原因

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お腹が張ってしまう原因は
いろいろありますが、その中のひとつに食べ過ぎがあります。
その食べ過ぎの原因として起こることのひとつに腸管粘膜の損傷が上げられます。
『実験医学増刊生体バリアVol35』に腸管粘膜の修復機能や免疫システムについて
詳しく解説されていました。

 

腸管粘膜は、
病原性微生物やアルコールなどの組織にダメージを及ぼす異物に暴露されており、
様々な障害因子に対する防御機構(粘液、抗菌ペプチド、IgA、Th17細胞など)を持つと同時に、
迅速に機能を組織修復能を保持する必要がある。
 
腸管粘膜が障害されると、
免疫細胞の活性化により障害部位に炎症が生じる。
上皮細胞や免疫細胞が生産するTGFーβによって線維芽細胞は筋線維芽細胞へと分化すると同時に、
線維芽細胞が生産するHGFやFGF2によって上皮細胞の粘膜障害部位への伸展や幹細胞の上皮細胞への分化を促進し、
粘膜修復を行っている。
また陰窩においてもcryptal fibroblastsによって陰窩の再形成が起こる。
 
TGFーβシグナルは、
ECM生産の増強といった創傷治癒に必須のサイトカインであるが、
線維芽細胞・筋線維芽細胞などの間葉系細胞の慢性的な活性化は、
臓器線維化を導く。
『実験医学増刊生体バリアVol35』から
粘膜細胞は異物に対してバリアを形成し恒常性を保っていて、
異物が継続的にバリアを犯す場合にも対応しています。
ただ限界があるみたいで、
継続的なバリアの破壊行為には臓器線維化が起こるということでした。
線維化とは硬直化するということです。
つまり消化管が硬くなるということです。
 
腸管粘膜バリアを破壊し続ける行為を
身近なところでいうと、
食べ続ける行為に当たります。
 
参考文献中の
「線維芽細胞・筋線維芽細胞などの間葉系細胞の慢性的な活性化は、
臓器線維化を導く。」
に相当する行為になります。
   
食べ物は胃で消化されることにより、
小腸大腸で吸収されます。
食物繊維は消化されませんが、
腸内細菌との連携により処理されます。
それ以外の栄養素は基本的に消化されて、
吸収されます。
 
実は胃で消化されなかった食べ物は異物になります。
食べ過ぎは胃での消化が追い付かず、
未消化を小腸大腸に送り込むことにつながり
「線維芽細胞・筋線維芽細胞などの間葉系細胞の慢性的な活性化は、
臓器線維化を導く。」
となります。
 
クローン病や腸閉塞においてこの線維化が起こっている例が多いみたいで、
ここまで行くと病気なので
病院に行ってもらうことになると思いますが、
   
お腹が硬かったり、
すっきり感が無かったり、
お腹にハリ感があったり、
ポッコリお腹だったりは、病気と診断されない未病の状態にあり、
臓器の線維化を防ぐことをしていかないといけないのかなと思います。
食事の改善と併せて、腸もみで自律神経を整えていくことは
お腹のハリ改善に有効な手段です。
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